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俺がお気に入りの寺生まれのTさんのコピペを貼るスレ Tweet
- 2015/08/19
- 05:10
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
- 1 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:47:44 ID:DgV
- 俺は原付に乗って買い物に出かけた。
普段どうり国道を走っていると、真っ赤なワンピースを着た綺麗な女性が眼に映った。
お、綺麗な人だな。そう思った瞬間、俺は対向車線から来たトラックに撥ねられた。
柔道を習っていた俺はとっさの瞬間受身をとる事ができたため、両足を骨折する重傷ですんだ。
それから半年たったある日、友人のKが同じくトラックに撥ねられた。
直ぐに病院に駆けつけたがKに意識は無く、その後死亡した。
その場で救助に当たった人の話によると、
Kは「赤いワンピースを見て、ついよそ見しちまった・・・」と呟いていたという。俺は驚いた。
アレは死神なんじゃないか?
- 2 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:48:36 ID:DgV
- 俺がそう思っている頃、またあそこで事故があったらしい。
話を聞いてみると、ひき逃げらしい。
この辺りは見通しがいいにも拘らず、そういう事故が多いらしい。
俺は、あの赤いワンピースの女が死神だと確信した。
数日後、俺はバイトの先輩Tさんの車に乗って、その道を走っていた。
Tさんは実家が寺で、非常に霊感が強いらしい。
俺は死神の話をしてみた。
「ふーん」っと素っ気なく聞いていたTさん。
だが少し走ってから、Tさんが突然「あの女か!」と叫んだ。
見ると、確かにあの赤いワンピースを着た女が道を歩いている!!
「そうです!あの女です!!」
俺が叫ぶと、
「そうじゃない!あっちの事だ!!」と、正面を指すT先輩。
見ると、顔の抉れた女が、対向車線を走るトラックの方向を狂わそうと、車体に飛び移っている所だった!
「ハンドル頼んだぜ・・・」
Tさんはそう呟くと、車の窓から上半身を外に出し、狙いを定め、
「破ぁーーーーー!!」と叫んだ。
するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした。
「これで安心だな・・・」
そう呟いて、片手でタバコに火をつけるTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。
- 3 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:49:10 ID:lim
- 破ァ!!
- 4 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:50:39 ID:wz9
- これは期待
- 5 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:52:15 ID:DgV
- 俺はバイト仲間5人と海へ行くことにした
しかし、海岸は物凄い人で、とても遊ぶことが出来ず、俺達は目的をドライブに半ば無理やり変更し
海辺の道路をひたすら走っていた。すると友人のYが「あれ?この辺り人全然いないよ」と言う
見てみると確かにこの辺りだけ人がポカンとおらず、5人で遊ぶなら丁度いい広さがある
浜に降り、ビーチバレーをしたり砂のお城を作ったりと楽しい時間を過ごした
するとYが「私元水泳部なんだーあのブイまで泳ぎきったらかき氷おごってね!」と言い出した
俺が返事をするより早く海に飛び込むY、なるほど水泳部だけあってか綺麗な泳ぎでブイまでたどり着くY
沖で大きく手を振るY、俺達も浅瀬から手を降って返すが、どうも様子がおかしい
「あれ!?溺れてるんじゃない!?」誰かが叫んだ、確かに今にも沈みそうだ!俺達は急いで救助に向かった
しかし、水泳部のYと違い泳ぎの遅い俺達は中々たどり着くことが出来ず、代わりにYは今にも沈みそうに・・・
「おかしい・・・」そう思った俺は水中に潜った、するとそこにはYの身体にしがみ付き、引き込もうとする黒い影が無数に蠢いていた!!
このままじゃ俺達も、そう思った瞬間、大波の向こうから一人のサーファーが!!
寺生まれで霊感の強いTさんだった!Tさんは板を華麗に操りYを抱き上げるとそのまま波に乗って陸地へ
「破ぁ!!」振り返らずにTさんが叫んだ、するとTさんの板が起こした無数の泡がボコボコと集まり浮き輪状に、俺達もそれにつかまって陸までたどり着くことが出来た
「ありがとうございますTさん、でも何でここへ?」そう聞いた俺にTさんは
「なぁに、この辺りは毎年水難事故が起こってるっていわく付きの海岸でな、こんな事もあろうかとな・・・」
そういいながらYの胸に手をあて呪文を唱えるTさん、するとYの口から汚れた水が吐き出されYは意識を取り戻した。
「きっと死者が死者を呼ぶ潮の流れなんだろうぜ、ここは・・・」海岸線を見つめて呟くTさん
顔を赤くしながら「あ、あんたなんかに助けてもらうくらいなら死ねばよかったわ!」と大げさに言い放つYを見て
寺生まれはスゴイ、俺はまたもやそう思った。
- 6 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:53:31 ID:DgV
- 一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。
娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。
山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから
娘と途方に暮れてしまった。飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。
で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン
行くことにしたんだ。
車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。
で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。
今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで
「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。
最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、
音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。
- 7 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:54:23 ID:DgV
- そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいて
くるのが見えた。形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで
足は一本に見えた。そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに
振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。
めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは
「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることも
できないでいた。
そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。
音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして
娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。思い出したくもない
恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。
俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って
叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。
俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ってぶつぶつ言ってる。
「出ろ」
- 8 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:55:41 ID:DgV
- 声のする方を見ると、車の前にTさんが仁王立ちしていた。
パニクった俺は、自分に向かって言ったんだと思い、思わず車のドアを開けてしまった。
しかし「自分だけ逃げちゃダメだ、娘を連れて行かなくちゃ、でも娘は今」とも思い、
慌てて助手席を見るとなんと娘はすやすやと眠っている。
俺は混乱してしまってTさんを見たが、顔がTさんの顔じゃないみたいになってた。
頼れる人間がいなくなった俺はもう泣きそうになりながらドアを閉め、何とかこの場を
離れるためにダメ元でエンジンをかけようとした。
その途端Tさんが車のボンネットに飛び乗ったかと思うと
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見ながらつぶやきはじめた。
このときにはもう手が震えてエンジンなんてかけられなくなってた。
「出ろって!」
つぶやきの途中で突然怒号を発したかと思うとTさんは自分の顔面をぶん殴った。
するとTさんの身体からジャミラみたいなやつが勢いよく飛び出した。
Tさんは「破ぁ!」と叫ぶと、そいつに向けて青白い光球を投げつけ距離をとった。
光球はそいつの身体に触れたかと思うと激しい光を発して炸裂。
右腕を失ったそいつは山の奥に逃げていった。
「危ないところだったぜ。あんなもんがいやがるとはな。
遊び半分で山には来るもんじゃねえ。女連れなら特にな」
そう言って鼻血をぬぐうTさん。
俺たちを麓まで送り届けると山菜採りに戻っていった。
寺生まれはやっぱりスゴイ、俺は娘を抱きしめながら思った。
- 10 :名無しさん@おーぷん :2015/08/15(土)23:57:30 ID:3sM
- 家の中でノコギリ持った男が柱をキズ付けてるの下さい
- 12 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:00:44 ID:jCi
- 俺は久々に嫌な夢を見た
ノコギリを持った男が俺の部屋に立っている・・・
俺は恐怖のあまり動くことが出来ず、ただその男を眺めている。
すると男は突然ノコギリで家の柱を切り出した!
思わず「やめろ!!」と叫ぶ俺
するとゆっくりこちらを振り返る男
その顔は、見るも無残に潰されて顔中に釘が打ち付けてある
「お前もこうなりたいのか?お前もこうなりたいのか?
してやろうか?してやろうか?」
ゆっくり俺に近づく男・・・俺は金縛りにあったように動けず、そして・・・
男のノコギリが俺の顔に・・・
そこで目が覚めた
嫌な夢だ、後味が悪い・・・俺は水を飲もうと立ち上がった
俺の目に飛び込んできたのは、無残にも傷つけられた家の柱!
俺は恐怖で腰を抜かしてしまった、あの男は現実に!!
そして次はホントに俺の顔が刻まれてしまうのではないかと
その日のバイトで、俺は寺生まれで霊感の強いTさんにその夢を相談してみた
しかし、Tさんは「しょせん夢だろ?」と冷たい対応
なんとしても引き下がれないので必死に何とかしてください!と頼み込むと
「それじゃあ俺の作ったお守りやるからそれを枕元に置いて寝ろ、
そうすりゃ大丈夫だ」とお守りを渡してくれた
- 13 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:01:30 ID:jCi
- 次の日、不安ながらも朝の早かった俺は床に付いた、そこでまた夢を見た
「つづき、つづき、つづき!つづき!つづき!つづき!」
またあの男だ!!俺は夢の中でTさんのお守りを探した
しかしどこにも見当たらない・・・
「これ?これ?これ?」なんとお守りを男が持っている!もうおしまいだ!!
だが次の瞬間、お守りが眩い光に包まれ、どこからとも無くTさんの声が
「破ぁ!!」
お守りは光と共に飛び散り、男の半身を吹き飛ばした。
「あああああああああ」
半身でのたうつ男を尻目に俺は夢から目覚めた
枕元にあったはずのお守りはどこをどんなに探しても見つからなかった・・・
その話をTさんに話すと
「半身を吹き飛ばした?
やれやれ、威力は親父の作った奴の半分か・・・」と呟くTさん
寺生まれはスゴイ、俺は感動を覚えずにはいられなかった。
- 14 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:03:00 ID:jCi
- 少し前に体験したお話。
夢、だと思うんです…しかし、あまりにも生々しかった。
確か夜中の3時頃だった、はず。いろんなサイトで怖い話を読んでおりましたところ、ある瞬間、PCモニターの上部に「何か黒いもの」があることに気がついたのです。
人の頭。
黒髪の頭がPCモニターの上部から出た状態。
PCモニターの裏側に人の顔があり、裏側から頭を出しているんです。
しかもそれは、少しずつ、少しずつ、上へ上へと上がってきています。
恐怖で体が動かず逃げ出すことが出来ません。前髪が見えてきて、目が見えてきて、そのままの状態で止まりました。
「目は絶対に合わせてはいけない」と感じ、PC画面だけを見てはいたものの
視界には入っています。
声の主はその黒髪の頭でしょう。
「大人になるまで、このことは話しちゃだめだよ?」
少女が、友達と他愛もない約束をする、そんな口調でした。
目が不気味に、細まっていました。きっと笑っていたんですね。
- 15 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:03:59 ID:jCi
- その瞬間、モニターに人影が映っていることに気づきました。
目の前に生首、背後に人の気配。
私は振り返る事が出来ずに、ただただモニターを凝視するしかありませんでした。
すると、背後の何者かがおもむろに声を発しました。
「大人になるってどういういことだい?二十になればそれで大人か?
それとも夢を捨てることか?」
聞き覚えのある声にびっくりして振り返ると、そこに立っていたのは寺生まれで霊感の強いTさんだったのです。
Tさんはこちらを見ずに、窓の外を眺めていました。
星を探しているように。あるいは何かを思い出しているように。
しばらくTさんに奪われていた視線を元に戻すと、PCの後ろの生首が
いつの間にか消えていました。
なんだかよく分からないけれど、Tさんが助けてくれたようなので
丁寧にお礼を言うと、Tさんは
「俺が大人にしてやろうか?」
などとのたまい、そのまま警察に連れていかれました。
「寺生まれってやっぱりスゴイ」
慣れた様子でパトカーに乗り込むTさんを見て、本当にそう思いました
- 16 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:04:09 ID:gre
- 俺の中でTさんはドラゴンボールの天津飯だと思っている
- 22 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:11:28 ID:3JZ
- >>16
俺の中でのTさんは、若い頃の三浦じゅんみたいな、
グラサンかけたどことなくうさんくさいにーちゃんだわ。
- 17 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:05:20 ID:jCi
- 今は昔。
頃は秋。友人Aと上高地へ行った時の事。
休日でもあり、そこは我々も含めた観光客でいっぱいだった。
その賑わしさをものともせず、梓川、河童橋の向こうに見える穂高は
相変らず凛として美しい。
少し早い食事を済ませ、遊歩道へ行ってみると、初めて穂高を見て感動モードに突入しているAはもう何を見ても“嬉しい状態”である。
「あ、さかな!」
歓声を上げ、私より先に2、3歩川に近づいたAがふいにその場にしゃがみ込んだ。
「どうした?」
あわてて駆けより、その体に手をかけると異様に冷たい。
振り仰いだAの顔は青白く、唇に至っては紫色に近い。
「なんか、腹へって、寒いんだ…」
か細い声でAはそう言ったが、食事をして未だ20分もたっていない。
あれほど人がいたはずなのに、なぜか周囲には誰もいない。
「だめだ…」
そして、へたり込んでしまったAの不気味なしゃがれ声。
「ひもじいよォ…」。
私はぞっとした。
- 18 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:06:44 ID:jCi
- 違う、いつものヤツじゃない。
これはダルだ!子供の頃、年寄から聞いたダルに違いない。
「山へ入った時、何でもいいから食べ物は一口残せ。山にはダルがおる。
ダルに取っ憑かれたら腹が減って動けんようになって死んでしまう。
そん時にな、何でもいいから口に入れたらダルが離れて助かるんじゃ。
だから、山で弁当使う時は必ず一口残せ」
そう、言聞かされた。
本当か嘘か知らないし今までそんな目に遭った事はなかったので本気にしていなかったので予備の食べ物は持ち歩いていなかった。
これが多分それだ。とにかく急いでリュックを探すも飴玉の一つも見つからなかった。
「ひもじい…ひもじいよォ…」。
まるで死人のような青白い顔でつぶやく友人を前に恐怖と焦りで呆然として何も出来なかったその時。
「破ぁーーー!!」と言う叫び声とともに勢いよく振られるフライパン。
強火の炎に炙られ黄金色に輝くパラパラに炒められたご飯が宙を踊る。
焼けた鍋肌から回し入れられたしょう油の焦げる匂いが食欲をそそる。
「できたぞ」とTさんがフライパンから出来立て熱々の炒飯を皿に盛りつける。
ご飯の一粒一粒がパラパラに炒められ黄金色に輝くその炒飯をAはまるで蛇のように一飲み。
「………」
人間業ではない。
恐怖に駆られた私は、フライパンに残っていた残りの炒飯もAの口に放り込み、それが飲込まれるのも確かめないまま水筒を彼の口に押しつけた。
大きく喉が動き、やがてAは自分の手で水筒を掴んで茶を飲み始め、次第に飲み干す速度がゆっくりとなって、ついにそれが止った。
「ああー、旨かった」
満足げに笑ったAの声が妙にダブって聞えた。
Tさんは「危なかったな・・・」というと満足げな表情で帰っていった。
台湾の中華は美味い、改めてそう思った。
- 19 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:07:45 ID:jCi
- 目覚めたら夜三時くらいで、空腹だったので近くのコンビニへ。
店内うろうろしてたら、店員が裏から飛び出してきて、俺の手を掴んだ。
すっごい必死で、「警察呼びますから!」とか言いながらレジ裏へ。もう一人の店員もなんかスプレー持ってた。
事情がわからないまま裏へ連れてかれた。
「救急車呼びますか」と言われて、キョトンとしていると首を示された。
首に特徴があるので普段隠してるのだが、夜中だしと気にして無かっただけにショックを受けた。
でも、反射するPC画面を見て驚いた。首に絞められたような痕がある。
店員の話だと、入口の防犯カメラからずっと女が背後から俺の首を絞めていたらしい。
それで助けにきてくれたそうだ。ありがとう。(カメラにも映ってた。店長の許可出たらupだそうな)
結局そんな女はいなかったが怖い……が家もストーブつけっぱなしだし警察も呼べない状態だしで帰る事にした。
- 20 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:08:26 ID:jCi
- 部屋に戻ったら、何だかほっとしてそのまま横になった。
気づいたら朝日が少し射していたので、朝だなぁ……と夜中の出来事が夢みたいに感じてた。
でも、窓から射す光が、床に形を作ってるのに気づいた。
肩くらいまでの髪、小柄な身体がしゃがんでるような影がゆっくり動いてて、気持ち悪い。
幽霊って朝も出るのかよ!とか内心叫びつつ、玄関へと向かうのに横目で影みながら匍匐前進。
不意に肩を叩かれた気がしたので、何故かそのまま寝たふりをした。
しばらくしそうしてたけど何もおきない。
事なきを得たように思い、少し安心した刹那だった。
耳元で「コロしてやる・・・」と知らない女の声で宣言された。
「うわぁぁあぁぁ!!」叫んだ俺が目を開いた瞬間。
- 21 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:09:32 ID:jCi
- 「破ぁ!!」
がしゃーーん!!
盛大に窓が割れるヒステリックな音と同時に重いものが落ちるドスッという振動が響いて、黒い影が飛び込んできた。
「お客様。Tポイントカードをお忘れでしたので届けにまいりました!」
そこにはさっきのコンビニの店員が。。そして勢いよく俺に向かって投げつけられる俺のTポイントカード。
それを、何を思ったのか俺の頭めがけて店員が投げつける。
ザクッ!
俺の頭を掠め背後の壁に刺さった。
と、同時に
「ぐぎゃぁぁぁあぁぁ!!」
押しつぶしたような女の声が背後から響き渡る。
俺が振り返ると鬼の形相の女が煙を上げながら消滅していくのが見えた。
コンビニ店員が続ける。
「Tポイントカード、俺も使ってますよ。もうすぐ30000ポイントたまりそうです。」
白い歯をきらりと光らせ微笑みながら、店員は玄関の鍵を開けて立ち去っていった。
Tポイントカードをもっていてよかった。
扉の隙間からもれる朝の光をぼんやり見つめながら、俺は心からそう思った。
- 23 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:11:41 ID:jCi
- この間、残業で遅くなった日の帰りの話。
ど田舎の街灯もまばらな雑木林の道を抜ける時、俺の左肩から背中にかけてすっげー嫌な感じがした。
ズシッと何かがのし掛かってくるような重みと筋肉の硬直感。
この辺、何かろくでもないのがいると専ら噂されている場所だった。
俺の町内の何人後からの足音に振り向くと、この世ならぬものを目にしたらしい。
一歩一歩、光の届かない方へ足を踏み出す。影は俺ひとり分しかないのに、後ろから足音が重なり少しズレて聞こえ始めた。
胸を締め付けるよな息苦しさを感じた。心臓が早鐘のように鳴る。
俺は直感的にまずいと感じた。
こういうとき、昼飯を一緒に食べに行った友人のTみたいな奴が一緒にいれば心強かったんだが。
そういやTからヤバいと思った時に使えと渡されたものがあったことを思い出す。
慌てて鞄から取り出したそれは何かの粉が入った小瓶だった。
縋る思いで蓋を空け、粉をひとつまみ重みを感じる肩越しに後ろへ振りかける。粉は青い燐光を発し後ろの何かに当たった。
『ぐぎゅー』
後ろの方からくるぐもった悲鳴が上がった。
俺は一目散にその場から駆け出し、なんとか家にたどり着いた。
いつの間にか肩の重さも、胸の苦しさも解消されていた。
その時電話が鳴った。
「もしもし。Tだけど、今日飯食った時にお前に渡す御守りと俺用の塩を間違えて渡したみたいなんだが、お前の手元にあるか?」
俺は握りしめていた瓶を玄関の明かりの下、まじまじと眺めた。
『破ぁ か た の 塩!』
寺生まれって凄い。
俺は茹で卵にTの塩をかけつつ思った。
- 26 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:21:34 ID:jCi
- 小学生の頃の話。
夕方家に帰る途中、近所の飼い猫のユキコが路地に入っていくのを見ました。
私は良くその家に行ってユキコと遊んでいたので、
「ユキちゃん、遊ぼう」と声をかけながら路地に足を踏み入れました。
まだ空は明るく、高い建物なんて周りに全然無いのに、路地は暗く、
名前の由来になったユキコの白い身体が薄ぼんやり見えるだけでした。
私は何か嫌な感じがしたので、引き返そうとしましたが
「ふぎゃー!」
ユキコの悲鳴のような叫びに慌てて路地の奥へ向かいました。
二度、右に曲がった(今思えば、何故そんな風に走ったのかわかりませんが)先の光景に
私は足を竦ませました。
- 27 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:22:18 ID:jCi
- まだハイハイしかできないような赤ちゃんが、ユキコの腹に齧りついて、内臓を食べていたのです。
明らかにこの世のものではないと分かり、早く逃げなきゃ、と思いましたが
金縛りにあったかのように動けませんでした。
やがてユキコは内臓を全部食べられ息絶えましたが、赤ちゃんはまだ満足していないのか、
無邪気な笑顔でこちらに這いよってきます。
顔の下半分と産着がユキコの血で真っ赤に染まって、なのに赤ちゃんは可愛らしい笑顔で。
そのギャップがひたすら恐くて、「助けて助けて」と何度も心の中でお祈りしました。
赤ちゃんはとうとう私の足を掴み、大きく口を開けました。
歯がびっしりと生えていました。
上下じゃなくて、口の中全体に360度喉の奥まで歯です。
その歯の一本一本が別の生き物のようにウネウネ動くのです。
今思い出しても気持ち悪くなるような、化け物の口が私の足に噛みついて……
- 28 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:23:08 ID:jCi
- 「そこまでだ! 破ァ!!」
寺生まれで霊感の強いTさんの放った青白い光弾が赤ちゃんの口の中に吸い込まれ、
その頭部を粉微塵に粉砕しました。
すると、ワァアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンンとスピーカーが壊れた時のような音がして
路地全体が歪み出しました。
「この路地そのものが奴らだったのか!? 早く、ここから逃げるんだ! 急いで!」
動けない私をTさんはその太くたくましい腕に抱えあげました。
生まれて初めて男の人の逞しさを感じて、自分の鼓動が速くなっていくのがわかりました。
なんとかその路地から逃げだした時にはもうすっかり夜になっていました。
「猫ちゃんは可哀想だったけれど、君を助けられよかった。家まで送っていくよ」
私を落ち着かせるために何度も頭を撫でてくれるTさんの、優しげな笑顔を見て
寺生まれって年下でも好きになってくれるのかな? と切ない気持ちになった私でした。
- 29 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:27:01 ID:jCi
- 私が教師になって初めて赴任した小学校には7不思議があった。
テケテケ、夜になると目が光るベートーベンの肖像画、赤いチャンチャンコと青いチャンチャンコ、誰もいないはずの体育館からボールの弾む音がする、風が無いの揺れるブランコ、プールで泳いでいる子どもを引きずりこもうとする霊。
6つまでは私もよく聞く話だが7つ目は少し珍しいものだった。
夜、学校にいるとお化けに会う、そのお化けの姿は誰も知らない。なぜなら、そのお化けに会ったら魂を奪われてしまうからだ。
これも他の6つと同じように多感な子どもたちが信じる迷信だと思っていた。(だいたい、遭遇した人間が死ぬのなら、なぜその存在が伝わっているのだろう。)
ただ子ども達には内容のおどろおどろしさのせいか非常に恐れられていた。私もなぜだか妙にこの怪談は印象に残った。
- 30 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:27:45 ID:jCi
- 秋も深まったある夜、私はひとり職員室に残って23時近くまで仕事をしていた。ようやく終えて帰る準備をしていると突然、内線電話が鳴り響いた。
3階にある教室からだ。ありえない、今、学校には私一人しかいないはずなのに。だれかいるの?
何が起きているのか確かめるため私は真っ暗な廊下を走りその教室へ向かった。
行ってみるとだれもいない静まりかえった教室があるだけだった。
念のため明かりをつけてみたがやはり誰もいない。機械の故障か何かかな、私はそう思い教室を後にしようとした。
すると廊下から足音が聞こえてきた。
足音からしてこの教室から少し離れたところにいるらしい。
しかしだんだんとこちらに近づいてくる。きっと不法侵入した何者かだ。急いで近くの階段を私は駆け下りた。それと同時に足音が速くなる。
逃げなきゃ、逃げなきゃそれだけを考えひたすら走った。一階に降り玄関の近くまで来る頃には足音がしなくなっていた。
- 31 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:28:46 ID:jCi
- 振り切れたかな、そう思い走りながら後ろをみた次の瞬間、何かにぶつかり倒れてしまった。
その感触は明らかに人だった。驚き、地べたに尻餅をついたまま、前を見上げるとそこには
私が立っていた。服装も髪型も、そして顔も。恐怖とショックで呆然としている私に向かってもう一人の「私」がかがみ込み顔を近づけそして囁いた。
「ネエイノチチョウダイ イノチチョウダイ」
その時だった。
「破ア!」「はあ!」という二人の声が聞こえると同時に青白い光がもう一人の「私」をつらぬいた。「ギャアアアアアアアアア!」という獣の叫び声のような悲鳴を上げ「私」は消滅した。
「危ないところでしたね。」そういって私の前に現れたのは寺生まれのT君のお父さんだ。
「先生大丈夫?」と隣にいるその息子、そして私の生徒でもあるT君が不安そうに言った。
- 32 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:29:39 ID:jCi
- 「奴はいわゆるドッペルゲンガーってやつの一種で姿をまねた相手の魂を持ち去ってしまうんですよ。
ただ、力が弱かったので自らの噂をばらまいてそれを聞いた子ども達の恐れという気持ちをエネルギーにして力を蓄えていやがったんだ。まったくやっかいな奴だ。
ちなみに今、隣にいる息子には退魔師として私の後を継がせるために修行させているんですよ。」
そして彼は隣にいるT君にお前の大好きな先生が助かって良かったな、と声をかけた。
Tくんは慌てふためいた様子でうるさいな、といいながら光弾を放ったが父親にはじき返されたあげく、逆に光弾で吹き飛ばされてしまった。
その後、残っている6つの不思議も彼らは退治した。
- 33 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:30:15 ID:jCi
- あれからもう何年も立ってしまった。
私に淡い恋心をもっていた少年はもうすっかり大人になり退魔師として活躍している。
彼が悪霊を除霊したという話を風の便りできくたびに「寺生まれってすごい」と思う。
- 38 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:46:04 ID:eun
- 大変おもしろかった 乙
- 39 :名無しさん@おーぷん :2015/08/16(日)00:47:53 ID:eun
- これ最初に考えた奴天才だよ
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